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プロとしての自覚

(前略)人間が下半身を他人の目に晒すということはどういう意味かよく考えろということだ。相手にとっては人間の尊厳にかかわる屈辱的ともいえることを自分は任されているというプロとしての自覚・・・(後略)

 ― 先に紹介した中島隆信さんの「障害者の経済学」(東洋経済新報社)より

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社会的貢献

本職は大学の教員ですので、学生に教えることと研究が仕事ですが、もうひとつは「社会的貢献」だと思っています。

学生に教えるのがあまりおもしろくないとか、研究には向いていない、などとうそぶいてはおりますが、私にとっては、ずっと「一支援者」でいるということが、ライフワークと思っております。

現場を離れた者が「一支援者」であり続けるためには、相談業務を除けば「間接」的な貢献しかありません。
 
そういう意味では、学生に教えることも研究することも、決して矛盾はしていないのですが、私にとっては「ケア会議への参加(いわゆるスーパービジョン)」や「施設職員研修」、「家族研修」がとても重要な仕事になります。

ですから、施設からのケア会議への参加要請や、家族研修や職員研修への講師派遣依頼はできる限り引き受けることにしております。

講師派遣は1回きりですので、それほど問題はないのですが、継続的に関わっている施設の場合は、この時期、次年度も継続して手伝うかどうか迷うことがあります。
私としては精一杯頑張っているつもりなのですが、なかなか変化が見えない施設の場合です。

「あの施設は次郎おじさんに指導してもらっているらしいが、まったく変わらんなあ」などという風評(事実?)が出始めると、困るのです。

大したことはなくとも自分では「次郎ブランド」のつもりですから、他の施設からの引き合いがなくなると、ライフワークに支障がでます。

という訳で、今年もいくつか3月でお断りしようか悩んでおります。

それと、もうひとつ。

最近、「心理(発達)相談」の仕事を、要請の段階でお断りすることがありました。
それは、私の、というか心理屋の仕事をとても安く見積もられたからです。

安いというのは、報酬のことだけではありません。
私の仕事のやり方も調べずに、取り合えず事業に必要なのでお願いできないかとの依頼があったのです。
しかも、2つも。

お世話になった方の事業所で、これからも何かとお世話になる可能性があるので、打算的に考えれば、引き受けるべきだったのですが、我慢できず断ってしまいました。

いつまでたっても子どもの次郎おじさんです。

引退の時期

随分久しぶりに臨床の師匠であるKさんから電話がありました。
用件は、Kさんがされている某大学の非常勤講師を継いでくれないか、とのこと。
用件より、Kさんの話し振りが、随分と年寄りじみていたことがショックでした。

冷静に考えれば、そのように聞こえてもおかしくない年齢なのですが、かつて指導をしていただいていた頃は、それこそ「鬼のK」でしたから、そのギャップに戸惑ったわけです。

翻って、自分の引退について考えてしまいました。

私の勤めている大学の定年は確か67歳。
とてもその年齢まではやりたくありません。

とは言うものの、子どもがまだ中学生ですし、生活のこともありますから、65歳が目標です。

私の理想は、先輩教員のSさん。
65歳でスパッと引退され、今は趣味(といっても玄人はだし)の画作三昧の日々で、自宅のガレージを利用してご近所の同士を募って作品展を開催されています。

早く65歳になりたいでーす。

買った本:「自閉っ子は、早期診断がお好き」

花風社」の「自閉っ子」シリーズの第5弾です。

もう皆さんよくご存知の「ちゅん平」こと藤家寛子さんの自叙伝(まだ全部読んでないので違うかもしれません)です。

タイトルの「早期診断がお好き」とは、藤家さんが早期診断を受けることなく(彼女は20歳を超してから「アスペルガー症候群」と診断されました)幼少年期を過ごされてきたことの逆説的表現です。

なお、本文とは関係ありませんが、日ごろ感じてきることをひとつ。

それはわが国の自閉症者の手記と外国の自閉症者の手記との最も大きな相違点についてです。

外国の自閉症者の多くが、「学校にあがって救われた」と述懐されているのに対して、わが国の自閉症者のほとんどが「学校は地獄だった」と述懐されています。

これは何を意味するのでしょう。

次郎おじさんが教育業界に批判的な理由のひとつです。

自閉っ子は、早期診断がお好き 自閉っ子は、早期診断がお好き
藤家 寛子 (2007/01)
花風社
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届いた雑誌:「働く広場」

独立行政法人「高齢・障害者雇用支援機構」が発行されている月刊誌です。

このブログ、あるいは「水曜倶楽部」をご覧の皆さんには、「雇用」にはあまり関心がないというか、興味がない方も多いかもしれませんが、私の専門のひとつが、障害をもつ方の「雇用」の問題です。

「就労」とか「一般就労」とか言わず、「雇用」と言うところにご注意ください。

さて、この雑誌はページ数も少なく、お世辞にもメジャーとは言えませんが、これを機会に興味を持っていただければうれしいです。

今月号(2007年2月号(通算353号))では、「青・壮・老年期知的障害者の就労と生活を支える―「こころみ学園」の物語―」がおもしろいですよ。

蛇足ですが、「こころみ学園」といえば、確か○○の村のH施設長が以前お勤めだった施設だと思います。

「働く広場」
発行:高齢・障害者雇用支援機構
価格:135円(+送料68円)(月刊)


質の悪い学生

自分が勤めている大学の学生を悪く言うのは教員として失格かもしれませんが、あえて書きます。

私の勤めている大学は一定の条件を満たせば学生の自動車通学を認めています。
教職員も同様で、私も通勤時間がぐっと短くなる理由で自動車通勤を許可され、学生と同じ「一般駐車場」を使っています。

この「一般駐車場」には、1台分だけ障害者用スペースがあるのですが、驚くことに、早朝と授業終了後以外にこのスペースが空いていることはありません。

今日も今日とて、私が到着した時刻に1台の学生の車が来、何の躊躇もなく障害者用スペースに駐車しました。

窓ガラスをノックして、「このスペースは障害者の方のスペースだよ」と注意したのですが、学生の顔は「何を言ってるんだ、このおっさん」といった風。

本当はここで頑張って移動するまで頑張るのが教員でしょうが、次郎おじさんにはその気力がありません。

授業中の私語といい、構内での喫煙といい(本学では定められた喫煙コーナーでの喫煙は認められています。教職員の中に喫煙者が多くいて、その人たちの声が大きくて学内全面禁煙に踏み切れない状態です。)、成人としてのマナーが身についていない学生ばかりであることは、嫌と言うほど経験しましたので、ちょっとぐらい踏んばってもどうしようもないことを学んでしまったのです(これを心理学では「Learned Helplessness」と言います)。

こんな学校で福祉を教えているなんて、恥ずかしくて言えません。

次郎おじさんが大学を辞めたい理由を、少しは理解していただけるでしょうか。


「地域で暮らす」研修会

某県の手をつなぐ育成会の○○磨ブロックの保護者研修会にお招きいただいて、行ってきました。
当番市の育成会会長のSさんのご指名です。

何とか後ろから石を投げられることもなく、無事帰ってきました。

午前中はセレモニーのあと、「お仕事、がんばります」のビデオ鑑賞。ご存知川崎市の明石徹之さんの現状とこれまでのご家族の取り組みを紹介したドキュメンタリーです(興味ある方は「NHK厚生文化事業団」にお尋ねください。無料で貸し出ししてくれます。)。

明石徹之さんの子育てを紹介されたお母さんの明石洋子さんの本は、3部作で、自閉症に関わらず、発達障害児のお母さん方にぜひ読んでいただいただきたいたいので、下に紹介しておきます。

さて、午後は私が今日の研修会のテーマである「地域で暮らす」について90分ほどお話させていただきました(地元養護学校の校長先生を除いて、開催市の市長さんをはじめご来賓の皆さんは、昼食後お帰りになると聞いていたのですが、一旦はお帰りになった市長さんがわざわざ私の話を聞くために戻ってこられたと後で聞き、冷や汗をかきました)。

中味は省略しますが、今日の話で強調したかったことのひとつに、「障害教育」があります。「障害児教育」ではありません。

「障害児教育」というのは「障害がある子どもをどう教育するか」で、「障害教育」とは「障害のある子どものきょうだいやお友だちをどう教育するか」です。

つまり、「僕の歩く道」の「都古ちゃん」をどう増やすかと言うことです(ご覧になっていない方にはごめんなさい。多分、もう少しすればDVDが出ると思いますので、ぜひご覧ください。なお、余分なことですが、草くんの演技はイマイチでしたが、出てくるエピソードは極めてよかったと思います)。

今、小学校では4年生と6年生で福祉の勉強をします。
4年生は住んでいる町の福祉、6年生は日本の国の福祉です。

数年前、ひょんなことから娘の小学校で1コマずつ福祉について話をする機会を得ました。
いろいろおもしろいエピソードがあったのですが、そのひとつに、私の話が子どもたちだけではなく、先生方にインパクトがあったということです。

少なくとも小学校の先生方に障害や障害者福祉の基礎知識がほとんどないというのが、教育界の現状と思われます。
ですから、今の小学校の先生(おそらく中学校の先生も)に「障害教育」を期待することはまずできないでしょう。

お恥ずかしい話ですが、私の大学の学生(社会福祉士を目指す学生)が、「障害児・者は怖い」と言います。
みんな大学生になるまで障害児と出会っていないからです。

障害のある子どもも、ない子どもも、みんなが一緒に暮らす街を作るには、「障害教育」を充実させなければなりません。

このたびの「障害者自立支援法」が世論を巻き込むことなく成立してしまった原因のひとつに、わが国の「障害教育」の不備が大きく関係していると考えるのは、間違いでしょうか。

障害のある子どもの「きょうだい」については、またの機会にお話したいと思います。

ありのままの子育て―自閉症の息子と共に〈1〉 ありのままの子育て―自閉症の息子と共に〈1〉
明石 洋子 (2002/07)
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自立への子育て―自閉症の息子と共に〈2〉 自立への子育て―自閉症の息子と共に〈2〉
明石 洋子 (2003/03)
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お仕事がんばります―自閉症の息子と共に〈3〉 お仕事がんばります―自閉症の息子と共に〈3〉
明石 洋子 (2005/04)
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心理相談会

今日はA園の事業の一環としてお手伝いしている心理相談会の日でした。

この相談会は私が大学に転職した年に、A園の園長に無理を言って始めていただいたもので、2001年の10月から続いています。
A園が知的障害者施設ということもあって、発足当初は知的障害者の相談ばかりだったのですが、A園が地域療育等支援事業もやっておられることから、知的障害児の相談が徐々に増え、某市の療育センターが市外在住者の支援を制限されたことや、軽度発達障害児の増加(いろいろ意見はありますが、実感のとして増えていると思います)と相まって、最近はさながら発達障害児相談会の様相です。

さて、今日の相談は4件。詳しいことは割愛しますが、その中に、某養護学校の高等部に在籍している自閉症児の相談がありました。
 
彼は、ことばもあり簡単な会話が成立するのですが、明らかに視覚優位の特徴を持っています。
私の判断では、いわゆる「TEACCHプログラム」の対象児です。
 
そこで、お母さんに養護学校での指導について聞きますと、全くそのような対応はしてもらっていないとのこと。

正直、「またか!」です。

TEACCHプログラムが一部の療育関係者から嫌われている(誤解されている)ことは承知していますが、自閉症の障害特徴を理解しておれば、TEACCHプログラムと言わずとも、あるいは構造化ということばは使わずとも、視覚情報を使ったコミュニケーションが彼らに有効なことは自明です。

どうして養護学校の先生方は彼らのためにお勉強をされないのでしょうか。
それは、彼らのためでありますが、自分のためでもあります。
だって、きちんと対応をすれば、一番手を煩わせる子どもたちに手がかからなくなるのですから。

さて、今日ご紹介する本は、TEACCHプログラムの本ではなく、学校への対応で苦労されたお父さんからの報告書です。

正直に言いますが、この本に出てくる「熱血先生」の立場からすれば、この本をビリビリに引き裂きたい気持ちになられるかもしれませんが、これが事実であります。

自閉症児や軽度発達障害児の教育に携わっているもののうまく対応できない先生にお奨めの本ですが、もちろん発達障害児・者支援に関わっているすべての方に読んでほしい本です。

発達障害をわかってほしい―アスペルガー症候群の子どもと家族が「学校」で出会った数々のこと 発達障害をわかってほしい―アスペルガー症候群の子どもと家族が「学校」で出会った数々のこと
島田 博 (2006/10)
ぶどう社
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「新版K式発達検査2001」の勉強会

昨年、「さぽーと」誌に「知的障害者と発達心理」と題する小論を3回と投稿させていただく機会を得ました。

それを読んでいただいた某市の通園施設○園のM園長から「発達検査の勉強会をやってくれない?」とのうれしなつかしの電話をいただいたのが昨年12月の始めでした。
即、お引き受けし、昨年の暮れに第1回目を実施、今日がその2回目でした。

M園長とは、私が知的障害者更生相談所(当時は精神薄弱者更生相談所、略して「精更相」と言っておりました)で心理判定員をしている時に出会いました。
当時、彼女は某福祉事務所のケースワーカーで、ケース会議で丁々発止のやりとりをした仲です。
その後、私は県を辞めて、紆余曲折(この辺のことは「水曜倶楽部」の「次郎おじさんの正体」をご覧ください)を経て、今の大学に流れ着き、彼女は○園の園長になられているのです。

さて、この勉強会は、正規であれば、1回2時間として、①発達と発達障害、②新版K式発達検査2001の仕組み、③結果の処理と解釈、④支援計画への応用、の4回シリーズなのですが、対象の保育士さんたちは障害児保育の専門家ということで、今回は①を省き、3回シリーズで実施することにし、今日がその2回目で、来月に最終回を開催する予定です。

そもそも知的障害児・者福祉の業界は、支援の対象が発達障害をもつ人たちであるのにも関わらず、発達障害とはいかなる状態を指し、そのような方法でその状態を把握するのかを、全く押さえることなく即支援にかかわるといったことが平気で行われる、極めて危険な業界なのです。
これは、医療に携わる医師が病気のことを全く知らずに治療に当たるようなものです。

私は、発達検査がオールマイティであるとは思っておりませんが、発達の一側面を測定できるものさしであることには間違いなく、正しく使えば、相当の威力を発揮するものと確信しています。

特に、「新版K式発達検査2001」は、乳児期から児童期までだけでなく、成人知的障害者にも十分適用できる優れた発達検査であり、知的障害者支援に関わる専門家はぜひ勉強してほしい検査です。

地道な活動ではありますが、今回のような学習会を機会あるごとに開催し、普及に努めたいと思います。
(本当は文章化して出版したいのですが、その才能がないので、なかかな実現しそうにありません。)


買った本:「自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド」

この本は、2006年2月24日に佐賀市で開催された「オーティズム・リトリート・ジャパン」、つまり「自閉症当事者のための当事者大会」の講演を収録したものです。
 
先に紹介した「自閉っ子、自立への道を探る」同様、自閉症当事者のお話から多くのことが学べるのではないかと思い、購入しました。

自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド 自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド
服巻 智子 (2006/09)
クリエイツかもがわ

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読んだ本:「自閉っ子、自立への道を探る」

 花風社の「自閉っ子」シリーズの第4弾です。
著者の服巻智子さんは、皆さんご存知のとおり、TEACCH6人衆(次郎おじさんが勝手に名づけた名称です)のひとりで、現在はNPO法人「それいゆ」の「それいゆ相談センター」の所長などをされております。

この本は、大人の高機能自閉症の方のインタビューから構成された内容ですが、低機能自閉症の方の支援にかかわっている方にも示唆のある内容です。

服巻智子さんの編著で同分野の本がもう一冊出ておりますが、それは次回ご紹介します。

また、「自閉っ子シリーズ」の第5弾がまもなく出版されますので、これも入手次第ご紹介させていただく予定です。

蛇足ですが、第1弾の「自閉っ子、こういう風にできてます!」と、第2弾「俺ルール! 自閉は急に止まれない」もお薦めです。

(それと、ここだけの話ですが、このシリーズに出てくる登場者のシンボルは、いずれもびっくりするほどご本人とそっくりです。)

自閉っ子、自立への道を探る 自閉っ子、自立への道を探る
服巻 智子 (2006/08)
花風社

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買った本:「ことばの遅れのすべてがわかる本」

監修者の中川信子さんは、残念ながらまだお目にかかったことはないのですが、次郎おじさんが尊敬し、かつ信頼している言語聴覚士の一人です。

この本は月1回、A園で担当させていただいている心理相談会に、子どもさんのことばの遅れが心配で相談にこられるお母さん方(もちろんお父さんも、そして保育士さんなんかも)にご紹介できるかもしれないと思って買いました。
 
この本以外でお奨めの中川信子さんのご本は、「水曜倶楽部」の「次郎おじさんの本棚」の「ことばの遅れに関係する本」をご覧ください。

なお、この本は「講談社健康ライブラリー イラスト版」シリーズのうちの1冊で、他には川崎医療福祉大学の佐々木正美さん監修の「自閉症のすべてがわかる本」、東京都立梅ヶ丘病院の市川宏伸さん監修の「AD/HD(注意欠陥/多動性障害)のすべてがわかる本」などがあります。


ことばの遅れのすべてがわかる本 ことばの遅れのすべてがわかる本
中川 信子 (2006/12/08)
講談社

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FD(ファカルティー・ディベロップメント)

先週に続いて、組織改革コンサルタントで早稲田大学講師の原孝さんの「0.5バンザイ!中途半端を生きる」というコラム(神戸新聞)からです。

今日(21日)の話題は「FD(ファカルティー・ディベロップメント)」。FDとは、大学教員を対象にした「組織的な授業能力開発活動」、簡単に言えば大学の先生を教育することで、次郎おじさんの大学でも、年4回ほど開催されています。

次郎おじさんは、教授法を体系的に学んだことがないので、できるだけ参加しておりますが、正直、あまり役立っているとは思えません。

原さんいわく、「とかく大学教師は「1.0」を装う傾向が強いが。迷い悩んだ時代の自分、つまり「0.5の自分」を自己開示する」ことが大事であり、「こうした時代の教師には何が求められるのは「学ぶ心に火をつけたい」と努力する姿勢である」とのこと。

よくわかりますし、次郎おじさんも努力しているつもりですが、一方で、最近の学生さんには、この種の話がなかなか伝わりにくくなっているようにも思います。

引っ張り出してきた本:「こころをラクに、あたまをクリアに」

手元にある本の奥付を見ると「2003年8月25日初版発行」とあり、購入日付印は「2003年11月6日」ですから、出版を知ってすぐに購入したと思われます。
しかし、不覚にも読まないまま長らく本棚の奥に眠っていた本です。

この本の内容を知ったのは、昨年秋、次郎おじさんの元上司である姫路市総合福祉通園センター所長の宮田広善さんの講演を聞いたからです。
 
著者の大林泉さんは、ご自身に障害をもつ子どもさんがあり、カウンセラーとして相談業務に携わっておられます。
この本には、「相談される」立場でもあり「相談する」立場でもある大林さんの説得力のあるメッセージが満載です。

障害をもつ子どもの親御さんと支援者の双方に是非とも読んで欲しい1冊です。

こころをラクに、あたまをクリアに―遅れのある子をはぐくむ親と専門家のために こころをラクに、あたまをクリアに―遅れのある子をはぐくむ親と専門家のために
大林 泉 (2003/08)
ぶどう社

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買った本:「社会福祉研究法 現実世界に迫る14レッスン」

次郎おじさんの勤務する大学の卒業論文の提出日は毎年12月20日になっております。
今年は8人のゼミ生が提出しましたが、正直言って合格点に達していない学生も何人かいます(どう処理するか目下の悩みの種です)。
 
次郎おじさんが卒業した大学のゼミは、卒業論文の作成(プランから実験の実施、結果の統計分析、執筆にいたるまでのすべて)は、伝統的に大学院生が指導してくれ、多くの学生の卒業論文がすぐにでも学会で発表できるほどのレベルの高いものでした。

しかし、次郎おじさんの大学には大学院がなく、かつ次郎おじさんの指導力が低いせいもありますが、それだけではなく、最近の学生さんは人の論文を読んだりコツコツと文章を書き溜めるということがなかなかできないために、次郎おじさんが思うようなペースで卒業論文の作成が進まないのです。
 
そこで、次年度の学生のために、少しでも卒業論文の作成に参考にならないかと思い、この本を買ったわけです(ただし、学生がその気になってこの本を読んでくれるかどうかは、まだわかりません)。
 
そのような本をなぜここで紹介するのかですが、われわれの業界の人間も、もっと積極的に研究論文を書かねばならないと思っているからです。
 
医師にしろ訓練士にしろ保育士にしろ、およそ日本で「専門職」と呼ばれる職業人集団には「○○学会」と呼ばれるような研究集団があり、多くは年1回の研究発表大会があり、己の仕事を自主的に公表し批判を受ける仕組みがあります。
さらに、「学会誌」と呼ばれる専門誌があり、厳しい審査を受けた論文のみが掲載されるのです。
この仕組みのすべてがよいとは思っていませんが、少なくともわれわれの業界にはこの仕組みがほとんどありません。
年1回、大会がありますが、そこで報告されるのは、持ち回りというか、指名によりいやいや報告するに近い状態で、とても「自分の仕事を自主的に報告し、批評を受ける」というにはほど遠いといわざるを得ません。

次郎おじさんは、われわれも積極的に「研究」し、その成果を公表する習慣を身につけるべきだと思っております。

社会福祉研究法―現実世界に迫る14レッスン 社会福祉研究法―現実世界に迫る14レッスン
岩田 正美、 他 (2006/11)
有斐閣

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届いた雑誌:「実践障害児教育」2007年2月号

雑誌名からおわかりのように、障害児教育に携わる先生向けの専門誌です。
特に最近は「実践障害児教育」というより「実践発達障害児教育」という感があるほど、自閉症や注意欠陥/多動性症候群の話題ばかりです。
  
多くの記事が連載で、年2回は「1冊特集」になりますので、年間で10回連載で完了ということになります。
 
今年の連載では、何と言ってもあいち小児保健医療総合センターの杉山登志郎さんの「緊急レポート 子ども虐待という第四の発達障害」がおすすめです。
杉山さんによると、知的障害が第一、自閉症が第二、軽度発達障害が第三、そして子ども虐待が第四だそうです。
今月はその9回で、「被虐待児への包括的ケア」です。
 
その他にも、兵庫教育大学発達心理臨床研究センターの井上雅彦さんの「自閉症・発達障害児のための余暇支援ベースのアプローチ」、岡山大学教育学部の佐藤暁さんの「自閉症児の困り感に寄り添う支援」も読み応えがあります。
 
障害児教育に携わる先生だけでなく、保育所や幼稚園を含めて障害児・者施設で障害児・者にかかわる人にぜひ購読してほしい雑誌です。

実践障害児教育 2007年 02月号 [雑誌] 実践障害児教育 2007年 02月号 [雑誌]
(2007/01/16)
学習研究社
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「サポート」2006年12月号 反響その1

「水曜倶楽部」の部員(次郎おじさんのホームページ「水曜倶楽部」と次郎おじさんが発行しているメールマガジン「水曜倶楽部通信」に何らかのご意見をいただいた方を、勝手にそう呼んでおります)のHさんから、特集「障害者自立支援法で何が変わったか(2)」の記事のうち、慶応義塾大学の中島隆信さんの「⑤障害者を経済の主役にすべき」がお勧めだとのメールをいただきました。
 
確かに、ずばずばと気持ちのよい内容です。
 
次郎おじさんも同意見なのですが、私が言うと、学校の先生方には不快感を与えてしまうようで、いつも物議をかもし出してしまうのです。
 
なお、現在読書中のため、まだご紹介していませんが、中島さんの著作「障害者の経済学」は面白そうですよ。

障害者の経済学 障害者の経済学
中島 隆信 (2006/02/10)
東洋経済新報社
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12年前の今日

関西に住んでいる者としては、12年前の今日を忘れるわけにいきません。
しかし、あの日私は、我が家では食器棚のガラス食器が壊れたぐらいで、目立った被害がなかったものですから、当時勤めていた施設に普段通りに出勤し、通勤先のテレビ報道で神戸や淡路の大惨事を初めて知ったのでありました。
 
正直に言いますが、その後も、親戚に大した被害者もなかったことなどから、支援に出向くことも後手後手にまわり、未だにある種の後ろめたさで一杯なのです。

届いた雑誌:「さぽーと」2006年12月号

ご存知、知的障害児・者施設職員向けの専門誌です。
もともと1ヶ月遅れの発行で有名だったのですが、昨年5月、ある事情でさらに1ヶ月遅れるようになりました。
 
それはさておき、今月の特集は「障害者自立支援法で何が変わったか(2)-当事者・関係者から見た視点-」です。
 
「①障害者自立支援法の成立で見えてきたもの」の玉木幸則さん、「②福祉がビジネスにすりかえられている」の由岐透さん、「③自立支援法で何が変わったのか」の中山一さん。
そして「ハッピー・バースデー・To You-知的障害者と医療」の小松佳代子さんと、今月号はさながら兵庫県特集でもあります。
 
小松さんの記事は、これだけの内容をよくも7ページに納められたものだと、脱帽です。

そのほかの記事では、今月の委員会活動紹介「人材育成・研修委員会」は、若手職員にはぜひ読んでいただきたい記事で、読むだけではなく「知的障害者福祉士」にチャレンジしてほしいと思います。
さらに「わかる!障害者自立支援法」も新人にもわかりやすいシリーズと思います。

知的障害児・者福祉業界で働く先輩職員の方は、若い職員にぜひ「さぽーと」を読むように勧めてください。

「さぽーと」
発行:日本知的障害者福祉協会
価格:580円(月刊)
注)次郎おじさんは協会の回し者ではございません。念のため。

ブログの引越し

今までのブログの表示デザインが今ひとつ気に入らないので、引越ししました。
  
恐れ入りますが、アドレスの登録変更をお願いします。


園だより

いろんな障害者施設から「園だより」(その施設の機関紙)を送っていただきます(施設にお邪魔したときには、申し出ていただくこともあります)。
月刊もあれば季刊もあり、園で印刷された手作りのもの(最近はワープロソフトの発達でカラー印刷もあります)もあれば、印刷所で印刷された立派なものもあります。

いずれにせよ、外部に出される場合、施設長さんは送付先について十分に吟味されるべきだと思います。

B5片面見開きからA4両面数ページ、B5両面数十ページの立派な冊子タイプにいたるまで、ページ数の過多にかかわらず、作成にかかる労力は大変なものであることは、かつて同じようなものを毎月作っていた経験からよく知っておりますが、前月の行事報告と今月の行事予定程度のものなら、園内に配布するだけで十分です。
わざわざ施設のレベルの低さやポリシーのなさを、外部に広報する必要はありません。

まあ、その施設のサービスレベルを居ながらにして知ることができるのですから、サービス利用者にとっては貴重な情報ではありますが、これからの時代、施設にとっては命取りになる可能性さえ出てきます。
施設長さん、ゆめゆめ油断なされませんように。

大学が「倒産する時代」

神戸新聞(次郎おじさんが購読している地方紙)に組織改革コンサルタントで早稲田大学講師の原孝さんが「0.5バンザイ!中途半端を生きる」というコラムを連載されています。

今日(14日)の話題は「大学倒産の時代」についてで、業界では有名な「金沢工業大学(石川県)」の例が紹介されています。

その一節に「各種の大学ランキングで一位に輝くこの大学の改革に触れたいと、全国から見学者が引きも切らない。だが、残念なことに、うわべだけを持ち帰って「似て非なるカイカク」を行う大学が多すぎる。」とありました。

本当にそのとおりです。
大学の偉いさんはたちは、どうしてそのことに気付かれないのでしょうか。
不思議でなりません。

買った本:「いぬいふくし村 村人たちのエッセイ」

「いぬいふくし村」は兵庫県の篠山市にあるNPO法人です(あの「デカンショ節」で有名な丹波篠山です)。
村内には小規模作業所「紙ふうせん」や「みーつけた」があり、その他にもさまざまな活動を展開されている極めてユニークなNPOです。

同法人の理事で事務局長あるYさんとひょんなことからお付き合いが始まり、昨年の夏には「いぬい塾」の講師に招いていただきました。
このYさんは、子どもさんが障害を持っておられるからこのような活動をはじめられることになられたのだとは思いますが、とてもバイタリティ、行動力に長けた方で、次々と新しい企画を考えては、実現されています(この本ではじめて知ったのですが、彼は次郎おじさんの大学の、学部は違うのですが、後輩にあたるようです)。

この本には「いぬいふくし村」の立ち上げ、運営にかかわられた「村人」45人の方のれぞれの思いが綴られており、その思いに触れたくて購入しました。

「いぬいふくし村 村人たちのエッセイ」
編者:NPO法人いぬいふくし村
発行:NPO法人いぬいふくし村
価格:1,500円(2006年11月25日初版)

注1)この本は一般の本屋さんでは手に入りにくいと思われますので、購入については下記までお問い合わせください。
所在地:〒669-2335 兵庫県篠山市乾新町82-3
連絡先:事務局   TEL 079-554-2525 FAX 079-554-3341
     紙ふうせん TEL 079-554-3340 FAX 079-554-3341
             e-mail:fuwafuwa@kamifuusen.net
     みーつけた TEL 079-554-2600 FAX 079-554-2100
             e-mail:inuifukushimura@sepia.plala.or.jp
サイト:http://www.inuifukushimura.net

注2)必ずしもここで紹介した本がホームページの「次郎おじさんの本棚」に入るわけではありません。

ホームページデビュー

本日より、私のホームページ「水曜倶楽部」にリンクアップいたします。

前にも触れたように、このブログを開設して情報発信意欲が減退していることにはたと気づいたのですが、この現象はホームページの運営でも同様であり、メールマガジンの一部の読者からもお叱りのメールが届く有様でした。
 
しかし、あえてリンクすることを決意したのは、情報発信意欲が即座に回復しないにしても、新しいスタイルの情報発信ができるかもしれないと期待するからです。

メールマガジンとはまた異なる新しい試みもやってみたいと思っております。
読者の皆様からのご意見をお待ちしております。
末永くご贔屓に。

ブログを開設してわかったこと

満を持してブログを開設したつもりなのですが、開設してわかったことがあります。

それは、情報発信への意欲が、何年か前に比べてすっかり低下してしまっているということです。
そのため、閲覧される方へのインパクトがない書き込みになり、当然のことながらコメントなどのリアクションはなく、さらに書き込みの意欲は高まらないといった悪循環に陥るというわけです。

かつてホームページを開設したときやメールマガジンを発刊したときは、多少の批判があろうともくそくらえというか独断と偏見でいいのだと開き直っていたのですが、あの頃のようにはなかなかなりそうにはなりません。

アスペルガー症候群

毎日放送の帯番組に「ちんちんぷいぷい」という番組があります。

今日、たまたま見たときの話題が「アスペルガー症候群の支援進む英国」というレポートで、犯罪を犯したアスペルガー症候群の成人の社会復帰訓練を行う「病院」の様子が放映されていました。

日本にはそのような機能をもつ仕組みはまだありませんが、早く同じような施設、あるいは仕組みができたらと思います。

なお、明日も同シリーズの放映があるそうです。興味のある方はぜひご覧ください。

仕事始め

世間では今日が仕事始め。
次郎おじさんの場合、今年は実質的に9日が仕事始めです。

で、今日はどうしようかと迷った挙句、在宅仕事始めとしました。

午前中は記録の作成など順調でしたが、午後からはやる気がなくなり、昼寝状態となってしまいました。

もともと、自宅に仕事は持ち込まない主義ですが、今年もやっぱり家では仕事になりそうにありません。

くじけそう・・・

いろいろやってみたくて、いじってみるのですが、思うようにできません。

早くも、くじけそうです。

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

ずっと前から始めたかったのですが、挫折しておりましたブログを、今年はがんばってやってみたいと思います。

よろしく、お付き合いください。

プロフィール

次郎おじさん

Author:次郎おじさん
障害者施設で心理屋をしていたのですが、明日の障害者福祉を背負って立つ若い人を育てたいなどと、とんでもないことを夢見て大学の教員に転身して早10数年。
それは妄想だったと気が付いたのですが、もはや手遅れ。
思ったほど成果が上がらず、身の程知らずと反省の毎日です。
さらには、家庭でも何かと家族から疎まれ始め、いまや一人で時間をもてあましております。

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